- 2025年3月13日
楽天スーパーSALEで売上が伸びない…これを意識しないと失敗します。
楽天市場でスーパーSALEやお買い物マラソンの際にキャンペーン施策を行っても、「なかなか売上が伸びない」「思ったほど効果……
楽天市場で「中古ブランド品」が売れづらくなってきていませんか?
「価格を下げても、なぜか反応が薄い」
「アクセスはあるのに、転換しない」
「写真も丁寧に撮って、状態も良いのに、他店舗に流れてしまう」
中古のブランドバッグや財布といったアパレル小物は、楽天市場でも根強い需要があるカテゴリです。しかし近年では、フリマアプリや実店舗での購入に慣れたユーザーの目が厳しくなり、ただ出品するだけでは選ばれにくくなっているのが現状です。
「商品は良い。でも“選ばれない」「頑張って出品しても、回転しない」この状態が続けば、利益どころか在庫管理や販促コストの負担だけが増えていくことになります。
今回は、そうした状況を抜け出すために、中古アパレル小物ジャンルの店舗が「今、楽天で勝ち抜くためにやるべき具体的な運営改善策」を、仕入れからページ改善・販促設計まで包括的に解説していきます。
中古のブランドバッグや財布といったアパレル小物ジャンルは、楽天市場でも一定のニーズがあり、状態さえ良ければ高単価でも購入に至るケースは少なくありません。
にもかかわらず、「売れない」「利益が残らない」「在庫が増える」という課題を抱える店舗が年々増えています。
その背景には、楽天市場というモールの構造や、ユーザーの購買心理の変化があります。
楽天市場は“型番”に近い商材が多く、検索結果で並ぶのは「同じブランド・同じアイテム・微妙に異なる状態」の商品ばかり。この中で選ばれるには、価格か信頼感のどちらかで差をつけなければならない構造になっています。
価格で勝負しようとすれば利益が削られ、信頼感を出せなければカートには入らない。売れる商品を出しても、「選ばれる設計」がなければ勝てない状況になっているのです。
メルカリやヤフオクなどのフリマ慣れにより、中古品を買うユーザーは「状態の細かさ」に敏感になっています。写真の明るさ、角スレの有無、匂い、内側の使用感──少しでも情報が足りないと「不安だからやめておこう」と判断される傾向が強まっています。
それでも「返品NG」「実物確認不可」という中古特有の条件があるため、ページ上で“購入を後押しする十分な情報”を出せなければ売れない時代です。
ユーザー側の視点では、楽天で「ブランド名+バッグ」と検索すると、数百〜数千点がずらりと並びます。一つひとつ丁寧に見る時間はなく、「迷ったら買わない」「知ってる店舗だけ見る」という行動パターンに。
つまり、見せ方・まとめ方・導線の設計をしない限り、いくら出品しても選ばれない=埋もれるだけになってしまいます。
そんな印象を持たれやすいのも課題の一つです。楽天で購入する理由が、「価格が安い」か「信頼できる店だから」しかない状態では、差別化は困難です。
楽天市場で中古のブランドバッグや財布を売るには、ただ商品を丁寧に登録するだけでは足りません。必要なのは、不安を取り除き、信頼を獲得し、回遊させ、買う理由を作るための設計です。
この章では、「まずこれだけは整えてほしい」という5つの基本戦略を整理します。
中古品における最大のネックは、“見えない・手に取れない不安”です。「傷が思ったより深かったら?」「においがあったら?」「内側がベタついていたら?」、こうした心理的ハードルを超えてもらわない限り、カートには入りません。
改善ポイント
ページは単なる説明ではなく、「不安を取り除くプレゼン資料」として設計する必要があります。
楽天における中古商品の最大の弱点は、「1点もの」であること。1つの商品を見て「なんか違う」と感じたら、すぐに他店に離脱されてしまいます。
その離脱を防ぐには、回遊できる仕組み=“次の選択肢”を常に見せておくことが必要です。
「選びやすい」「探しやすい」「比較しやすい」という体験ができる店舗ほど、滞在時間が長くなり、CVRが伸びます。
運営努力だけで売れる時代ではありません。そもそも「その商品に需要があるかどうか」が、結果の8割を左右します。
バーキンやシャネルの限定モデル、ルイヴィトンの希少カラー・廃盤品といったアイテムは、楽天内でも“指名買い”が起きやすく、価格が高くても売れ続ける典型例です。
こうした「すでに需要がある商品」を持てるかどうかが、売上全体の8割を左右します。
中古市場では、「売れる商品があるかどうか」は仕入れの質=買取力に依存しています。いくら販促を工夫しても、
という商品ラインナップでは、“価格競争に巻き込まれるだけ”です。
つまり、売れる商品を仕入れられる=売れる店舗になれるということ。これが、どの運営施策よりも成果に直結する「最初の分岐点」です。
さらに、買取→撮影→登録→販促のスピードと精度を高めることで、“仕入れ”がそのまま“売れる構造”の入口になります。
中古品は寝かせたら終わりです。劣化する・価値が下がる・売れない=負債化するリスクが高いのがこのジャンル。だからこそ、「仕入れてから3ヶ月で売り切る」ことを目標に、販促サイクルを設計する必要があります。
滞留防止策
社内で「売れない理由を分析し、打ち手を即実行できる体制」があるかどうかで、滞留率は大きく変わります。
中古ジャンルにおいて「毎日新しい商品が出てくる店舗」は、それだけでユーザーの信頼を勝ち取れます。
という流れが構築されるのです。
実行するためには、撮影体制の整備(背景統一・照明なども含む)、日付ごとの新着一覧表示の仕組化などが必要ですが、「登録数の多さ」は、“この店は信頼できる”という心理的証明にもなります。
楽天市場で中古のブランドバッグや財布を「出品しても売れない」と感じている店舗様へ。
実際に成果を出している店舗が取り入れている、楽天市場ならではの販促・運用ノウハウを、4つの観点から解説します。
中古品は「状態がすべて」です。
ですが、単に傷や使用感を“報告”しているだけのページでは、買う決断にはつながりません。重要なのは、「だからこの価格で納得」「この状態でも買いたい」と思わせる伝え方です。
ページ全体が、ただの商品紹介ではなく“購入を後押しするプレゼン資料”になっているか?これを基準に見直すだけでも、転換率は大きく変わります。
中古品は寝かせるほど価値が落ちる傾向があります。だからこそ、楽天のイベント時には「一気に売り切る仕組み」を組み込んでおく必要があります。
キャンペーン前のお気に入り数とキャンペーン時の売上は相関関係にあります。
事前告知で「お気に入り数を増やす」事で、キャンペーン開始直後にお気に入りユーザーが購入する事で一気に売り上げが立つ=検索に有利になります。
楽天のイベントは、「通常は売れない商品に再チャンスを与える場」です。価格調整と露出設計で、在庫を“回収できる資産”に変える仕組みを作りましょう。
中古品は在庫も一点物が多く、回転率と広告費のバランスがシビアです。特にRPP(楽天プロモーション広告)は、設定次第で赤字にもなり得るため、慎重な運用が求められます。
広告費を無駄にせず、“回る商品にだけ投資する”運用体制が利益を守ります。
中古品は「写真だけでは伝わらない不安」がつきまとうため、実際の購入者の声=レビューは非常に強力な説得材料になります。
しかし、中古品は1点物なので、商品に対してのレビューではなく店舗レビューを集める事を重視しましょう。特にブランド品を取り扱っている場合は、店舗の信頼度が転換率に大きく影響します。
中古商品だからこそ、「リアルな声」が信用をつくり、再購入を促す流れができるのです。
ここでは、実際に楽天市場で中古アパレル小物を扱う店舗様を支援する中で得られた、売上改善に繋がった具体的な成功事例と、そこから得られた“勝因・改善ポイント”をご紹介します。
店舗様のお悩み:商品数は豊富だが、ページ更新や販促設計が手作業中心で、回転率と売上が頭打ちだった
この店舗が成功した鍵は、単発の施策ではなく、日々の運営を「仕組み化」し、それを販促と連動させた点にあります。一部独自のプログラムを構築し、在庫管理システムとの連携を図りました。
毎日新着を見せる、在庫に応じて値付けを変える、広告をかけるべきものに集中する、これらを手作業ではなく、“ルールとフロー”で整備することにより、安定的な成長を実現しました。
弊社でサポートさせていただく中古のファッション小物を取り扱う店舗様より、よく頂く質問をまとめました。
中古商品なのに状態ランクや説明をしっかり書いても、なかなか信用されません…
状態ランクや説明文だけでは“主観”と捉えられることも多いため、第三者的な安心感を付加する工夫が必要です。
例えば「返品OK」「発送前に再検品」の記述で不安を払拭する事でCVRを向上させたケースもございます。
また、良い店舗レビューを増やす事も有効なので、レビュー収集に力を入れてみてください。
商品が多すぎて、どれに注力すればよいか分かりません…
回転率・利益率・アクセス数をベースに、「伸ばせる商品」と「処理すべき在庫」を分けて運用することが重要です。
必要に応じて、当社では在庫分析から販売優先順位の設計まで支援可能です。
イベント時に頑張っても、リピーターが全然増えません…
楽天イベントは「新規流入の入り口」でしかありません。重要なのは、その後の“リピート導線”を用意しておくことです。
「このお店、また見てみよう」と思わせる習慣化の仕組みをつくることが、利益率改善の近道です。
スーパーSALEやサーチ申請って、どの商品を出すべきですか?
基本的には「滞留が3ヶ月以上/状態良好/価格調整済み」の商品が対象です。
加えて、以下のような視点で選定すると成果につながりやすくなります:
当社では、申請対象商品の選定から、価格戦略・バナー作成・ページ修正まで一括で代行可能です。
楽天市場における「中古アパレル小物ジャンル」は、商品力に加えて、不安を払拭するページ設計、在庫を動かす仕組み、販促と連動した運営の工夫が必要な、極めて“現場力”が求められるカテゴリです。
私たちは、単なるコンサルティングではなく、実際の作業も含めた“伴走型の支援”を強みとしています。以下のような業務を、現状の課題や体制に応じて柔軟にご支援いたします。
サポート項目 | 主な支援内容 |
---|---|
商品戦略・ターゲット設計 | ・売れ筋商品の型分析、SKU戦略設計 ・滞留在庫の可視化と価格調整ルールの設計 |
システム開発 | ・新着商品の日付ごとの自動表示など ・店舗様の課題にあわた独自システム開発 |
商品ページ改善 | ・トップ画像の訴求強化(テキスト追加・再撮影) ・説明文テンプレート導入 ・状態表記や真贋証明の工夫 |
モール内施策の最適化 | ・楽天SEOキーワード設計 ・RPP広告の単価別出稿管理/CPC最適化 ・イベント設計/サーチ申請/特集ページ制作 |
メルマガ・LINEとの連動 | ・LINE/Instagram導入と戦略設計支援 ・ステップ配信テンプレートや投稿文の提供 ・レビュー誘導と導線設計 |
分析・改善フローの構築 | ・月次のアクセス/CVR/広告効果の定点観測レポート ・販促サイクル最適化 ・SEO改善・イベント施策提案 |
すべて“丸投げ”でなく、店舗様の体制にあわせて柔軟にサポートしております。
「全部お願いしたい」という店舗様にも、「まずは月1回の分析とアドバイスだけ受けたい」という店舗様にも、ご状況やご予算に応じたご提案が可能です。
楽天市場における「中古ブランド品・アパレル小物」の競争は、年々激しさを増しています。型番で横並びになりやすく、価格比較されやすい中で、「売れないから値下げする」以外の道を選べる店舗こそ、利益を守り、成長を続けられます。
中古品は、「伝え方」ひとつで印象も、転換率も、そして売上も大きく変わります。
私たちは、単なる理論ではなく、実務の手間や現場の限界を理解した上で、実行可能なサポートを提供しています。商品戦略の見直しから、ページ改善、LINEやSNSの導入、イベント設計や分析改善まで、データから課題をみつけ、根拠ある施策をご提案致します。
「最近、売上が鈍ってきた」「写真や説明は頑張ってるけど、なぜか売れない」「もっと効率よく在庫を回したい」そんなお悩みがある店舗様は、ぜひ一度ご相談ください。
\今なら無料で売上診断/
課題の根本原因をデータで徹底分析、抜本的改善案をご提案します。
新卒で楽天株式会社に入社し、レディースファッションジャンルのECコンサルタント、靴ジャンルの立ち上げに従事。その後、楽天市場に出店するメーカー企業へ転職し、楽天店舗責任者として売上拡大に貢献。就任半年で月商200万円だった店舗を月商1,000万円まで成長させる。 ファンクションに入社後は、ECコンサルタントと店舗運営者の両方の視点を武器に店舗支援に尽力。その後、役員に就任、店舗様の成長を第一に考えながら戦略的な運営支援を行う。楽天一筋15年以上の経験と確かな実績をもとに、楽天市場での売上拡大を目指す企業の成長を支援。