楽天でレビューを増やす方法│検索順位や転換率も底上げ!

楽天でレビューを増やす方法│検索順位や転換率も底上げ!

楽天市場で売上を上げるためには、「レビュー」の数と評価が重要です。

楽天の検索順位を決める要素の一つに「レビューの数や内容」が関係しているからです。加えて、購入を迷っているお客様は、レビューの内容を見て判断する傾向が強いため、レビューが多く評価が高いほど「売れやすい商品」になり、転換率も向上ます。

しかし、楽天に出店したものの、

  • なかなかレビューが集まらない…
  • レビューを増やすために何をすればいいのかわからない…
  • 悪いレビューが上に来てしまって必要以上に評価を下げている

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、レビューを増やす具体的な方法、悪いレビューが入ってしまった時の対処法を解説し、売上アップにつなげる実践的な戦略をご紹介します。

1.なぜレビューが重要なのか?

まずはじめに、なぜ楽天で売上を伸ばすためにはレビューが必要なのかを具体的に見ていきましょう。

レビューが増えると検索順位が上がる

楽天市場の検索アルゴリズムでは、「レビュー数」や「評価の高さ」が検索順位を決める要素の一つとされています。

厳密に言うと、レビューが高い商品=転換率が高くなる傾向があり、レビュー数がある商品=それだけ売れている商品という事になります。こういった様々な要因が重なった結果、モール内SEOに強くなります。

上位に表示されやすくなれば、アクセス数が増加し、売上アップ、そしてさらにレビューが増える、という好循環につながります。

転換率がアップする

レビューは、購入を迷っているユーザーの最後のひと押しになります。

例えば、同じような価格帯の商品が2つ並んでいたとき、レビューが100件以上あり、評価が4.5のA商品と、レビューが5件しかなく、評価も4.0のB商品では、どちらが売れるでしょうか?

多くのユーザーはA商品を選びます。なぜなら、他の購入者が満足しているという事実があるからです。実際に楽天市場のデータでも、レビューの数と転換率(CVR)には密接な関係があるとされています。

2023年に楽天市場を対象で行われた調査ではレビュー件数が100件以下の場合の転換率は約3.17%でしたが、101~200件で7.74%、301~400件で10.01%と、レビュー数の増加に伴い転換率が上昇しています。

また、別の調査ではレビュー評価が平均4.0以上の商品は、3.0以下の商品と比較して転換率が約2倍高くなる傾向が報告されています。

レビューが増えることで、SEO(検索順位)も上がり、転換率向上も期待できるため、楽天市場で売上を伸ばすために最も重要な要素の一つなのです。

2.良いレビューを集めるための基本的な考え方

レビューを増やしたいからといって、「レビューを書いてくれたら◯◯プレゼント!」という安易な手法に走るのは危険です。楽天の規約違反になりかねませんし、仮に一時的にレビューが増えたとしても、長期的な成功にはつながりません。

では、どのようにして良いレビューを集めるべきなのでしょうか?

商品自体の魅力を最大限に引き出す

そもそも、ユーザーがレビューを書きたくなるのはどんなときでしょうか?

  1. 感動したとき(期待を超える体験)
  2. 不満を感じたとき(期待を下回る体験)

このどちらかです。つまり、良いレビューを増やすためには、「期待を超える体験」を提供することが重要になります。たとえば、

  • 商品ページで伝えていた以上の品質だった
  • 予想以上に丁寧な梱包で届いた
  • 開封したときのワクワク感があった

このような小さな驚きを与えることで、ユーザーは「この感動を誰かに伝えたい!」という気持ちになり、レビューを書きやすくなります。

感動を誰かに伝えたい、と思わせるためには?

レビューの根幹はやはり商品そのもの。ユーザーの期待を超える品質を提供することで、満足度が高まり、レビュー投稿のきっかけになります。

  • 価格以上の価値を提供する
    • ユーザーが「思っていたよりも良い!」と感じるには、価格以上のクオリティが必要です。
    • 例:プラスチック製だと思ったら金属製で高級感があった、予想以上にしっかりした作りだった、など。
  • 商品ページの説明を超える品質を提供
    • 「写真では分かりにくかったけど、実際に手に取るともっと良かった!」と思わせる工夫が重要。
    • 例:布製品なら手触りの良さ、食品なら香りや食感など、オンラインでは伝わりにくいポイントを強化する。
  • 他の店にはない「ちょっとした特別感」をプラス
    • 例:オリジナルのデザインパッケージ、数量限定カラー、素材の違い、職人技の仕上げ、など。

ユーザーにとって「良い商品」とはなにか?それはレビューの中にヒントが沢山あります。日ごろからユーザーのレビューを見て、商品開発や改良に役立ててみましょう。

低評価を防ぐための対策

レビューには、ポジティブなものだけでなく、ネガティブなものもあります。しかし、低評価を完全にゼロにすることはできません。

そのため、事前に「低評価をつけられにくい環境」を作ることが大切です。商品の誇大広告を避ける事はもちろん、過度な写真修正や、内容量を誤解させるような画像を避ける事はもちろん、下記の点にも注意しましょう。

  • 商品ページに「注意点」をしっかり記載し、購入後のギャップを減らす
  • 事前に「よくある質問」等、疑問を解決するコンテンツを用意する
  • 万が一の返品・交換ポリシーを明確にしておく

これらの対策を取ることで、不満を感じるユーザーを減らし、低評価の投稿を防ぐことができます。

また、低評価がついてしまった際には誠意をもって対応を行う事が非常に重要です。低評価のレビューこそ、返信のフォローを行いましょう。

3.レビューを増やすための具体的な5つの施策

レビューを増やすための施策は、単に「レビューを書いてください」とお願いするだけではなく、ユーザーが自然と書きたくなる仕組みを作ることが鍵となります。

1.レビュー依頼のタイミングを見極める

「レビューを書いてほしい!」と思っても、ユーザーが書くタイミングを間違えると、うまく集まりません。

適切なタイミングとしては、商品到着後3日〜1週間以内がベストです。商品が届いた直後にお願いすると、「まだ使ってないし……」と思われることが多いため、ある程度試した後に依頼するのがポイントです。

メルマガのセグメント機能を活用し、「その後、使い心地はいかがですか?」と優しく問いかけることで、自然な流れでレビューを書いてもらいやすくなります。

購入者になぜレビューを書いてほしいのか? を伝える

また、なぜレビューを書いてほしいのか? これを明確に伝えるだけで、レビューの投稿率は大きく変わります。

  • 商品ページや同梱物で、「レビューはお店にとって重要なフィードバック」である事を伝える。
  • 「レビューを書いてくれたお客様の声を参考に、商品をさらに改善する」と説明する。
  • 「このレビューが、他の購入者の役に立ちます!」と、社会的な意義を伝える。

レビューをお願いする際に「あなたの声が大切です!」と伝えることで、「自分の意見が役立つ」と感じたユーザーが投稿しやすくなります。

2. 同梱物でレビューを促す

商品と一緒に「レビュー投稿をお願いするカード」を同梱するのも効果的です。

ただし、ポイント還元や特典を直接付けるのは規約違反なので、「当店ではお客様の声を大切にしています。ご感想をぜひお聞かせください!」というさりげないメッセージを添えるのがコツです。

また、レビュー依頼に加えてちょっとしたおまけを入れるを加える事で「嬉しい!」という感情を引き出し、レビューにつなげることも効果です。

3.プレゼントを用意し、項目選択肢で認知させる

レビューを書いて〇〇プレゼント(商品やクーポン)は方法によっては楽天の規約違反になるので、運用方法には注意が必要ですが、規約さえ守れば非常に有効な方法です。

規約NGになる場合は、レビューを書く前にプレゼントを付与する事です。例えば商品送付と同梱してレビューのプレゼントを同梱する事は規約違反です。

必ずレビュー投稿後にプレゼントを送るようにしましょう。

項目選択肢で認知させる

また、「レビューを書いたら〇〇プレゼント」というキャンペーンを行っている事を認知させる事も重要です。

ユーザーの多くは、このようなキャンペーンを行っている事を知らないケースが多いからです。

上記の要に項目選択肢を使って必須項目にしユーザーに認知させましょう。これを行う事でレビュー投稿率が3倍になった例もあります。

4.レビューに丁寧に返信する

すでに投稿されたレビューに対して、しっかりと返信をすることで、他のユーザーが「このお店はレビューをちゃんと読んでいる」と感じ、レビューを書きやすくなります。

特にネガティブなレビューに対しては、誠実に対応する事が大切です。

ネガティブなレビューは身構えてしまいますが、お店や商品の改善点のヒントになる事も少なくないです。店舗としてはネガティブレビューにこそ万全に対応し、店舗運営に活かしましょう。

5.スムーズに投稿できるように整える

お客様にレビューを依頼する際は、「どうやって書けばいいの?」と迷わせないようにすることが重要です。手間がかかると、せっかくレビューを書くつもりだった人も途中でやめてしまう可能性があります。

そこで、ユーザーが簡単にレビューを投稿できる環境を整えることがポイントです。

  • レビュー依頼の同梱物にQPコードを掲載する
  • レビュー依頼メールにはリンクを掲載する
  • あわせてレビューの書き方の手順を分かりやすく掲載する

これらの工夫を取り入れることで、ユーザーが迷うことなくスムーズにレビューを書けるようになり、投稿率を上げる事が出来ます。

4.【重要】罰金も!? 楽天市場のレビューに関する規約違反と禁止事項

楽天市場では、レビューを活用した販売促進が非常に重要ですが、規約違反をすると罰金や出店停止といった厳しいペナルティを受ける可能性があります。
ここでは、特に注意すべきレビューに関する禁止事項を紹介します。

1. 投稿前の特典付与は禁止!

楽天市場では、「レビューを書いてくれたら○○プレゼント」という特典提供を投稿前に行うことが禁止されています。

このルールに違反すると、楽天からの厳しいペナルティが科されることがあり、罰金や最悪の場合、店舗の営業停止処分を受ける可能性もあります。

楽天市場は、こうした不正なレビュー誘導を厳しく監視しており、違反が発覚すると罰金・店舗の掲載順位の降格など、さまざまな制裁措置が取られる可能性があります。

2.高評価の強要、高評価と引き換えの特典付与

楽天市場では、購入者に高評価レビューを強要したり、高評価と引き換えに特典を提供する行為は禁止されています。これは、公正なレビュー環境を守るための重要なルールです。

例えば、「★5をつけてくれたら次回○○円引き!」や、「高評価レビューを投稿した方限定でプレゼント!」といった特典付与は、楽天のガイドライン違反となり、罰金や出店停止などのペナルティの対象になります。

レビューは、商品やサービスを改善するための貴重なフィードバックです。正当な方法で自然なレビューを集め、長期的な信頼と売上アップを目指すことが重要です。

3. 関係者によるレビュー投稿は禁止

公平性を保つために、店舗関係者がレビューを投稿することは禁止されています。

店舗のスタッフや家族が購入者としてレビューを書いたり、知人や友人に頼んでポジティブなレビューを投稿してもらう事は規約に反します。

信頼性のあるレビューを維持するためのルールであり、店舗のスタッフや関係者が「高評価のレビュー」を意図的に投稿することは、発覚した場合に大きなペナルティを受けるリスクがあります。楽天市場では、こうした不正レビューのチェックを自動化しており、不自然なレビューの増加はすぐに検知されるようになっています。

5.悪いレビューが入った時の適切な対処法

楽天市場で商品を販売していると、低評価のレビューは避けられないものです。しかし、適切な対応を行うことで、ネガティブな影響を最小限に抑えたり、逆に店舗の信頼度を高めたりすることも可能です。

ここでは、低評価レビューへの対処法と削除方法について詳しく解説します。

1. 低評価にはできるだけ早く対応する

ネガティブなレビューが投稿された場合、できるだけ早く返信することが重要です。迅速かつ丁寧な対応を心がけることで、購入者の印象を改善し、他の潜在顧客にも「誠実な店舗である」というメッセージを伝えることができます。

返信例

このたびは、ご期待に沿えず申し訳ございません。いただいたご意見を真摯に受け止め、今後の商品改善に役立ててまいります。何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

このような返信をすることで、低評価レビューの影響を和らげることができます。

2. レビューを商品・サービス改善のフィードバックとして活用

前述した通り、低評価のレビューの中には貴重な意見が含まれていることが多いです。単に「悪い評価」と捉えるのではなく、商品やサービスの改善に役立てることで、次回の購入体験をより良いものにするチャンスになります。

  • 「○○の部分が使いづらい」という意見 → 商品設計の見直し
  • 「梱包が雑だった」という指摘 → 梱包資材や配送の改善
  • 「サイズ感がわかりにくい」という声 → 商品ページの説明を詳細に

低評価レビューをデータ化し、共通点を分析する 一定数以上の同じ指摘があれば、商品改善を検討し、 改善後は商品ページやフォローメールで改善を行った事をアピールするとより良いでしょう。

レビューを次の商品改善につなげる仕組みを作ることが大切です。

6. 楽天市場でのレビュー削除の方法

低評価のレビューがついた際、「削除したい」と思うこともあるでしょう。しかし、楽天市場では、基本的に購入者が投稿したレビューは削除できません。 ただし、以下の条件に該当する場合は、削除依頼が可能です。

削除対象となるレビュー
  • 事実と異なる虚偽の内容
  • 誹謗中傷や個人攻撃を含む内容
  • 楽天市場のガイドラインに違反する投稿(公序良俗に反する内容など)
  • 競合による不正な低評価(悪意のあるレビュー)

これらのケースに該当する場合、楽天市場のレビュー削除依頼フォームから申請を行います。

削除依頼の手順

  1. 楽天市場の「レビュー削除依頼フォーム」にアクセス(※RMSにログインが必要)
  2. 削除依頼の対象となるレビューを特定し、削除理由を記載
  3. 楽天の審査を待つ(審査には数日~1週間程度かかることがある)

🔗 楽天レビュー削除依頼フォーム(RMSログイン必要)

上記の手順でレビューの削除申請が可能です。ただ、審査基準は厳しく簡単には削除されないのでご注意ください。単なる低評価は対象にはならず、明らかに事実と子なるレビューのみが対象になります。

低評価レビューを削除する別の方法

レビュー削除依頼が通らない場合、以下の方法で間接的に低評価レビューの影響を軽減することも可能です。

① 商品ページを削除して新しく作り直す

  • 商品ページごと削除すると、既存のレビューも消える
  • 商品を再登録するとSEO(検索順位)も振り出しに戻る

② レビュー投稿者に直接対応し、編集・削除を依頼

  • 低評価レビューを書いた購入者に、改善策を提案し「もし問題が解決した場合、レビューの修正を検討いただけますか?」と丁寧にお願いする
  • ただし、強制することはNG!楽天の規約違反になる

③ 注文キャンセルを行う

  • 一部のケースでは、注文キャンセルをするとレビューが削除される
  • ただし、売上に影響するため慎重に判断

無理に低評価レビューを削除しようとすると、店舗の信頼を損なうリスクがあります。正当な方法で対処し、誠実な対応を心がけることが重要です。

競合他社による悪意のある低評価への対策

競合他社が故意に低評価のレビューを投稿するケースもあります。

このような悪質な不正レビューは、販売機会の損失やブランドイメージの低下につながるため、適切な対策を講じる必要があります。

不正レビューの特徴
  • 明らかに商品を使用していない内容で、酷評だけが書かれている
  • 明らかに事実とは反する内容が書かれてある
  • 競合他社の商品と比較し、異常に低評価をつけている

【不正レビューへの対応策】

  1. 楽天市場のサポートに相談する
    • 不正レビューの可能性がある場合は、楽天のカスタマーサポートに報告し、調査を依頼する。
  2. レビューの返信で適切な対応を行う
    • 「このたびはご満足いただけなかったとのことで、申し訳ございません。もしよろしければ、詳細をお聞かせいただければ幸いです。」
    • 冷静に対応し、不正レビューだとしても感情的に反論しないことが大切
  3. 実際の購入者からのレビューを増やし、悪質な低評価の影響を減らす
    • 正当な購入者からのレビューが増えれば、不正レビューの影響を最小限に抑えることができる。

楽天市場では、不正レビューを削除する基準は非常に厳しく、「削除依頼をすれば消せる」ものではないことを理解した上で、適切に対応しましょう。

まとめ│楽天の運営代行ならファンクションへ

楽天市場で成功するためには、レビューの獲得・管理だけでなく、店舗運営全体の戦略設計が重要です。

レビューが増えれば検索順位や転換率が向上し、売上アップにつながりますが、同時に商品ページの最適化、キャンペーン施策、広告運用、リピーター獲得戦略など、総合的なアプローチが必要不可欠です。

しかし、これらをすべて自社で対応するのは大きな負担になります。そこで、弊社の楽天市場運営代行サービスでは、課題の原因をデータで徹底分析、抜本的解決にアプローチします。レビュー施策の企画・運用はもちろん、SEO対策、広告戦略、販促キャンペーンの立案、総合的な戦略構築から施策に共なう実作業まで、店舗全体の成長を見据えたトータルサポートをご提案します。

楽天市場の競争が激化する中で、売上を伸ばしたい・運営を効率化したい店舗様は、ぜひ戦略的なEC運営のプロによるサポートをご検討ください。

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    私がこの記事を書きました

    平林 玲奈

    平林 玲奈

    新卒で楽天株式会社に入社し、レディースファッションジャンルのECコンサルタント、靴ジャンルの立ち上げに従事。その後、楽天市場に出店するメーカー企業へ転職し、楽天店舗責任者として売上拡大に貢献。就任半年で月商200万円だった店舗を月商1,000万円まで成長させる。 ファンクションに入社後は、ECコンサルタントと店舗運営者の両方の視点を武器に店舗支援に尽力。その後、役員に就任、店舗様の成長を第一に考えながら戦略的な運営支援を行う。楽天一筋15年以上の経験と確かな実績をもとに、楽天市場での売上拡大を目指す企業の成長を支援。

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