- 2025年4月2日
忙しすぎて運営がまわらない…人手不足の楽天店舗が効率よく売上を伸ばす方法
商品登録や在庫更新、やらなきゃと思いながらもつい後回しに。イベントやクーポンの設定も気づけば締切ギリギリ。売上を伸ばした……
楽天市場の店舗運営において、リピーター獲得と売上アップにはメルマガを配信してくことが必須です。しかし、「配信しても反応が薄い」「売上につながっているのかわからない」と悩む店舗様も多いのではないでしょうか?
売上に繋がるなメルマガを運用するには、開封率・クリック率を高める工夫や、適切なタイミングで配信する事が重要です。楽天のイベントに合わせた施策や、売上に直結するメール作成のコツを知ることで、メルマガの効果を最大限に引き出すことができます。
ここでは楽天メルマガの基本から売上につながる配信方法までを徹底的に解説します。メルマガ作成のノウハウや成功事例を交えながら、成果を上げるためのポイントをお伝えしますので、メルマガ運用に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
楽天市場では新規顧客を獲得するだけでなく、リピーターを増やし、長期的に売上を伸ばしていくことが重要になります。メルマガ会員のほとんどは1度購入をしているユーザーです。そこに対して配信するメルマガは、広告とは異なり、すでに自社に興味を持っている顧客に直接アプローチできる強みがあります。
楽天メルマガでは、配信先をセグメントすることで一度購入した顧客に対して、再購入を促すことができます。
例えば、メルマガで購入1ヶ月後に割引クーポンを配布したり「よく一緒に買われている商品」を紹介することで、広告よりも低コストで商品のアプローチをする事ができるため、メルマガのリストを活用し、ターゲットごとにメッセージを配信することで、リピーターを増やしていくことができます。
楽天の広告とメルマガには、それぞれ異なる役割があります。例えば楽天RPP広告は、新規顧客の獲得には有効ですが、コストがかかり続けるというデメリットがあります。一方、メルマガは、一度獲得した顧客と継続的な関係を築き、リピート購入へとつなげるのが強みです。
RPP広告を使って新規顧客を獲得し、その顧客にメルマガを通じてフォローアップすることで、1回の購入で終わらせずに継続的な売上につなげることが可能になります。特に、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどのキャンペーンの前にメルマガで事前告知を行うと、リピート顧客の購入意欲を高めることができます。
また、RPP広告は短期的な売上を上げるには効果的ですが、メルマガは長期的な関係構築とブランドへの信頼を深めるのに役立ちます。たとえば、美容ジャンルでは、新規顧客獲得に楽天広告を活用し、購入後は商品の正しい使い方や新商品の紹介をメルマガで定期的に送ることで、リピーター率を30%向上させることに成功しました。
楽天市場でメルマガを配信する際には、どの種類を選ぶかも重要です。R-Mailには5種類のメールがあり、それぞれ特性が異なります。また、無料配信、有料配信もあります。現在主流となっているのはレスポンシブメールです。
各メルマガの種類を見て行きましょう。
楽天のメルマガには無料枠と有料枠があります。それぞれの条件は以下の通りです。
楽天提供の「週1回無料配信対象のユーザへ送信」リストを使用することで、週に1回だけ無料で配信することができます。配信対象者は、6ヶ月以内に配信したメルマガに対してメールを開封したりメール内のリンクをクリックしたユーザー、もしくはメール購読開始日3ヵ月以内のユーザー。
「週1回無料配信対象のユーザへ送信」リスト以外で配信する場合、すべて1通あたり1円の配信料がかかります。こちらは配信対象者を自由にセグメント化することができます。
登録者数が多くなると、配信コストも増えてきます。メルマガ登録者数と「週1回無料配信対象のユーザへ送信」リストの対象者数がさほどかわらないようであれば、週1回という制限はありますが無料配信を大いに活用すべきです。
細かいセグメントをかける場合や、スーパーSALEなどの大きなイベントなどの告知は有料配信で、週1回の定期配信は無料配信にするなど、目的やコストに応じて、最適な配信方法を選びましょう!
「売れるメルマガ」には 開封率・送客率・転換率 の向上が不可欠です。件名や配信タイミングで開封率を上げ、導線設計で送客率を強化し、購買意欲を高める内容で転換率につなげていくための作成方法を解説します。
※今回はメルマガの作成に関わる開封率・送客数に焦点を当てて解説します。
メルマガの開封率を左右する最も重要なのは「件名」です。読者は数多くのメールの中から、興味を引かれる件名のものだけを開封します。そのため、短く、わかりやすく、メリットが伝わる件名が求められます。「期間限定」「○○円OFF」「本日限定」など、具体的なメリットや緊急性を強調するのが効果的です。
一方で、「無料」「激安」といったスパム判定されやすいワードは避ける必要があります。
開封後の本文も重要です。いくら開封されても、訴求力のある内容でなければ送客にはつながりません。最初に目を引くキャッチコピーを入れ、読者の関心を引きます。その後、商品の魅力を具体的に伝え、どのようなメリットがあるのかを明確にします。文章も色や文字サイズなどでメリハリを付けて読みやすく飽きさせない工夫が必要です。
メルマガは縦に長くなるため、下にいくほど読者の関心が薄れ、クリック率も低下します。そのため、 最も伝えたい情報はメルマガの上部に配置 することが重要です。例えば、 キャンペーンの目玉商品や期間限定クーポン など、読者が興味を持ちやすい内容を最初に持ってくることで、開封後すぐにアクションを促せ、クリック率を向上させることが可能です。
また、特典やクーポン情報を盛り込み、購入への後押しをし、最後に「今すぐチェック」「詳細はこちら」といった明確なボタンを配置すると、クリック率が向上します。
視覚的な要素もクリック率を左右します。画像・リンク・クーポンの配置がクリック率に大きく影響するので、メルマガのデザインでは、商品画像を目立たせ、ボタンはわかりやすい位置に配置しましょう。クーポン情報は読者の視線を引きやすい場所に配置し、強調して記載することで、購入への動機付けを強めます。
楽天メルマガはデザインの自由度が限られていますが、効果的な配置を意識することで、商品へのクリック率が高まります。
今までもメルマガを配信しているけれど、売上に繋がらない、やってもやらなくても変わらない…という店舗様は配信のタイミングに変化を加えてみましょう。
メルマガの配信時間は、ターゲットとなるメルマガユーザーのライフスタイルに大きく影響されます。例えば、ビジネス層を狙う場合は、通勤時間や昼休み、仕事終わりの時間帯が有効です。
主婦層の場合は、家事が一段落する午前10時から午後2時の間が開封率の高い時間帯とされています。また、楽天市場の特性として、週末の夜は購買意欲が高まりやすいため、金曜や土曜の夜に配信すると効果が期待できます。
スーパーSALEやお買い物マラソンの初日は予約が殺到し、中々配信が出来ないケースも多くあります。
弊社のクライアント様も同様で、試しに前日(3月のSSの場合、4日ではなく3日)に配信したところ、当日配信と変わらない売上を立てる事が出来たという実績がございます。
当日に送れないなら諦めよう、ではなく、前日でも良いので必ず告知は行うようにしましょう。
メルマガの配信頻度が高すぎると購読解除されやすくなり、逆に少なすぎると効果を十分に発揮できません。理想は、ユーザーがストレスを感じることなく、興味を持って開封してくれる頻度を見極めることです。週に1〜2回の配信が一般的ですが、お買い物マラソンやスーパーSALEなどのイベント時には配信数を増やし、通常時には控えめにするなど、状況に応じて頻度を調整してください。
メルマガの効果を正しく測定することは、改善につなげるために欠かせません。少なくとも下記の視点を意識してメルマガ運用を行いましょう。
前述した通り、まず確認すべきなのは「開封率」です。これは、配信したメルマガが実際にどれだけ開封されたかを示す指標であり、開封率が低い場合は件名や送信時間を見直す必要があります。
次に、「クリック率」は、メルマガ内のリンクがどの程度クリックされたかを示します。クリック率が低い場合、リンクボタンの文言やデザインの見直しが必要です。最後に、「コンバージョン率(CVR)」が重要になります。これはメルマガから実際に購入に至った割合を示し、商品ページへの誘導やキャンペーンの魅力が伝わっているかを測定できます。
メルマガの効果を高めるためには、A/Bテストを活用するのが有効です。A/Bテストとは、異なるバージョンのメルマガを作成し、それぞれのパフォーマンスを比較するテストです。例えば、件名を「限定セール開催!」と「本日限りの特別割引!」の2パターンでメルマガを配信し、開封率の違いを測定します。
また、リンクボタンの文言を「今すぐチェック!」と「お得な情報はこちら!」に変更して、クリック率を比較するのも効果的です。このように細かなテストを繰り返すことで、どの要素が読者に響くのかを検証して、良かった内容をメルマガに取り入れていくことで、効果が最大化に近づいていきます。
R-mailの機能は、ただ配信するだけでなく様々な機能があります。メルマガの効果をより高めるためには、これらの機能を理解し、活用していく事が大切です。
楽天市場でメルマガを効果的に活用するためには、単なる一斉配信ではなく、顧客の興味に合わせたセグメント配信が欠かせません。例えば、あるレディースファッションジャンルの店舗様では、過去に夏物のワンピースを購入した顧客に対して、「今年のトレンドワンピース特集」を配信したところ、クリック率が通常のメルマガの1.8倍に向上し、売上も大幅に伸びました。
セグメント項目については、後述致します。
メルマガは単なる商品紹介だけでは、読者の心に響きません。顧客の心を掴んでいる店舗は、ストーリー性のあるメルマガのや、読者を巻き込んだコミュニケーションを用いて、読者にワクワク感を提供しています。
弊社のクライアント様でドッグウェアを扱っている店舗様が、ユーザーを巻き込み「ウェア着用写真投稿キャンペーン」を行いました。概要は、ドッグウェアを着用したわんちゃんの写真をハッシュタグをつけてSNSに投稿し、優秀賞には新作ウェアをプレゼントという物で、一連の流れをメルマガを通して発表するという物です。
わんちゃんのオーナーさんの親心をくすぐる企画で、メルマガの開封率は脅威の80%、リピート率も50%以上と、ファン化に成功した事例になります。
ここでは楽天R-mailの配信方法について、メール作成から配信予約までの設定手順を解説します。大きく、メール作成とメール送信設定に分かれており、「メール本文編集」画面でメールを作成して保存した後に、「メール送信」画面にてメールを誰にいつ配信するかを設定します。
ここでは、実際のメルマガの作成方法を解説します。メルマガに使用するバナー画像は、あらかじめ楽天RMSのR-cabinetに登録しておきましょう。「メール本文編集」画面より、メール種別選択にて、PCテキストメール、HTMLメールなど、ユーザーの閲覧環境や、伝えたい情報に合わせて最適なものを選択しましょう。今回は、現在主流のレスポンシブメールの作成方法を解説します。
メールのテンプレートで、テンプレートを選びます。基本は「白紙から作る」でよいでしょう。
次に、メール本文の編集を行います。
※パーツの設置数には上限がありますので、制限範囲内で、バランスよく設置してください。
メール本文の作成が完了したら、「メール送信」画面を開いてください。「新規条件設定」ボタンを押すと、新規条件設定を設定する画面が表示されます。全13項目あり、ここで、配信対象者をセグメントすることができます。
無料で配信したい場合は、「無料配信対象ユーザへ送る」ボタンを押して、進んでください。
購入した商品で絞り込んだり、年代別で絞り込むなど、非常に細かく設定出来るので、配信対象に合わせてセグメントしてください。
配信対象の設定が完了したら、作成したメールを選択し、テスト送信した後に、「送信日時指定画面」にて、配信するタイミングを設定します。
即時配信を選択した場合、「送信する(本送信)」ボタンを押した後、すぐに送信処理が開始します。ただし、送信が混雑している場合は、即時送信されずボタンを押してから最短の時刻に送信が開始されます。
配信タイミングを最長1週間先まで、1時間単位で予約指定することができます。◯印、△印が予約可能な日時で、✕印がついた赤い箇所は予約が集中していて予約できません。予約日時を選択後「送信を予約する」ボタンを押すと予約が受け付けられ、指定した日時に自動配信されます。
モバイルメールは比較的にいつでも空いてますが、PCメールは楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどの開始日は予約がすぐに埋まってしまうので、一週間前から準備しておくことをおすすめします。予約が完了したら、「管理画面」の「予約送信一覧」で予約がされているか確認しましょう。
もしすべて予約が埋まってしまった場合でも、前日、当日キャンセルされることがしばしばあります。諦めず定期的に予約画面をチェックしてキャンセルで予約枠が空いたらすぐに予約しましょう。
メルマガは、短期的な売上アップと長期的な顧客関係の構築の両方に活用できます。短期施策としては、楽天スーパーセールやお買い物マラソンに合わせた限定クーポンの配布や、期間限定の割引情報を配信することで、一時的に売上を伸ばすことが可能です。
一方で、長期的な施策としては、ブランドへの信頼を築くためのコンテンツ配信が重要です。単なるセール情報だけでなく、商品開発の裏話やユーザーのレビュー、活用方法の紹介を通じて、顧客との関係を深めることができます。
メルマガは、自社に合ったスタイルを確立し、継続的な改善を行うことが大切です。短期的な売上アップを狙いながらも、長期的にブランドのファンを増やす視点を持つことで、楽天市場でのメルマガ運用がより強力な武器となるでしょう。
このように、楽天の売上アップには様々な角度からのアプローチが重要です。メルマガは集客やブランディングの一環で、新規顧客の獲得は別軸で施策を講じる必要があります。弊社ではモール内SEOやRPP広告運用等の集客から、キャンペーン運用、既存顧客へのアプローチ、効果分析まで総合的にサポート致します。
今の店舗に課題を抱えている、売上が伸び悩んでいる、忙しくて手が回らないという店舗様は、ぜひご相談だけでもして頂ければと思います。
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