- 2025年2月26日
楽天の運営代行は何が出来る?活用次第で売上アップ!注意点や選び方のポイント
楽天市場は、多くの出店者が競争を繰り広げる国内最大級のECモールです。しかし、ただ商品を掲載するだけでは売上を伸ばすこと……

楽天で新商品を出すたびに、「LPを作りたいけど、いつも後回しになる」「やっと作った頃には季節が変わってる」——そんな感覚、ありませんか?
LP(ランディングページ)は、広告・検索・ランキングの受け皿になり、“最後のひと押し”で売上を決めるページです。にもかかわらず、現場では「作りたいのに作れない」が常態化しやすい。結果として、せっかく良い商品を用意しても、魅力が伝わりきらないまま機会損失が積み上がっていきます。
今回は、ChatGPTやGeminiを中心に、必要に応じてGeminiの画像生成機能(Nano Banana)も使いながら、楽天のLPを“叩き台から最短で仕上げる実務フロー”を解説します。
実際にこのやり方を導入した店舗では、月1本ペースだったLP制作が月10本まで増え、新商品のリリース速度が上がり、アクセス増加とCVR改善につながりました。「LP制作がボトルネックで動けない」と感じている店舗ほど、明日から使える内容にしています。
まず大前提として、自社商材や認知度が低い商品は「LPがなければ話になりません」。楽天では“商品を知らない人”が検索や広告で流入してきます。その人たちは、あなたの商品に思い入れも信頼もゼロ。だからこそ「ページで納得できなければ買わない」のは当たり前です。LPは“売るための装置”であり、存在しないと売上が立たない土台です。
言い換えるとLPが弱い/無い状態は、説明も接客もない売り場に商品だけ置いているのと同じ。商品力がどれだけ高くても、伝わらなければ“存在しない”のと一緒です。
新商品や自社オリジナル商品は、レビューも実績も無く、知名度ゼロから始まります。このとき、お客さんが判断できる材料はLPの説明だけ。LPが無い/弱いと、
結果、「買う理由が作れない=初速が出ない」状態になります。新商品は“商品力×LPの説得力”で立ち上がるので、LP不足はスタートの失敗に直結します。
楽天は季節・イベントで需要が一気に増える波があります。そのタイミングで売上が跳ねる店舗は、「なぜ今それが必要か」をLPで明確に伝えられている店舗です。
逆にLPが無いと、「欲しい人は増えているのに、選ばれる理由が伝わらない」=“重要があるのに取り切れない”機会損失が起きます。
楽天は比較のプラットフォームなので、お客さんは必ず他商品と見比べます。ここで決め手になるのは、スペック差より“納得できる説明の有無”。
強みが伝わりきらない、不安が解消されない、使うイメージが湧かないという理由で、中身で勝っていても“説明で負けて”落とします。これは商品力の問題ではなく、伝え方の差だけで失う損失です。
結論から言うと、AIはLP制作の“8割の土台作り”を高速化できます。ただし全部を丸投げするとクオリティが落ちるので、
「AIが得意な領域」と「人がやるべき領域」を分けるのがコツです。
AIが最も強いのは、“ゼロ→叩き台”の生成スピードです。
このようにAIは、「企画・構成・文章・ラフ素材」=LP制作の重い部分を一気に軽くしてくれます。
一方で、ここは人の仕事として残します。
AI活用で一番やってはいけないのは、「AIに完璧を求めて作り込ませようとすること」です。AIは
という使い方が、最も速くて、最も品質が安定します。叩き台があるだけで、企画が具体化し、構成が決まり、文章が一気に埋まりデザイン作業が“整えるだけ”になるので、LP制作のボトルネックが丸ごと消えます。
AIでLPを量産するとき、いちばん効くのは「入力の型を先に作っておくこと」です。AIは天才でも、材料が薄いと“それっぽい一般論LP”になります。逆に、ヒアリングシートがしっかりしていれば、毎回80点以上の叩き台が安定して出るようになります。
ここでは、実際にLPを月10本ペースで回せた店舗が使っている最小で最大効果のテンプレを紹介します。(このままコピペして使えます)
まずは“事実情報”を固めます。ここがズレると全部ズレます。
ここは箇条書きでOKです。商品の基本スペックをAIに渡すイメージです。
次にLPに置いて最も重要なベネフィットです。
弱みも書くのが超重要。AIは弱みを知っていると、“不安解消の設計”が一気に上手くなります。
シーンが具体的になるほど、AIは使用イメージが浮かぶ文章を作りやすくなります。
最後に購入の意思決定を行うパートです。ここが転換率において重要なポイントになります。
ここは“お客さんが悩む部分”を言語化するパートです。AIにとっては、「どこで迷うか」が分かるほど良いLPが作れます。
この情報シートが一度できたら、あとは“埋めてAIに投げるだけ”で叩き台LPが出続ける状態になります。
LPを量産できる店舗は、デザイナーの人数が多いわけではなく、「作り方の順番が決まっている」だけです。ここでは、実際にAIを用いて、月10本まで増やした現場フローをそのまま紹介します。
まずやるのは、前章で紹介した情報シートを埋めることです。ここで“考えるべきこと”を全部先に出しておくと、後工程がラクになります。
ポイントは、完璧を目指さず「今わかる範囲で埋める」こと。足りない情報は、AIが質問してくれるので後で補えます。
情報シートを埋めたら、次は「まず構成だけ」AIに作らせます。いきなり全文を書かせるより、先に骨格を作った方がLP全体の質と修正スピードが上がるからです。
ここで大事なのは、完璧な構成にしようとしないこと。「これならいけそう」レベルの骨格が出たら、次へ進みます。
構成が決まったら、AIに“セクション単位で”文章を作らせます。
のように、1セクションずつ出させると精度が上がり、修正もラクです。このときAIに、ターゲット、使う場面、買う理由不安と証拠を強く意識させる事がポイントです。
文章が揃ったら、ページとして“見える形に整えるフェーズ”です。
など、「写真と文章のセットで伝える」状態にしていきます。
ここで素材が足りない場合は、Nano Bananaなどの画像生成で使用シーンのイメージ、図解のラフ、置きイメージを仮で作って構成の当たりを付けるのが有効です。
※最終公開時は、実写・正確な図に置き換える前提。
最後の仕上げは人が行いましょう。
ここだけ押さえれば、AIの叩き台がそのまま説得力のあるLPとして使用する事ができます。
ここからは、そのままコピペで使えるプロンプトです。「構成→文章→仕上げ」の順で回せるようにしています。
あなたは楽天用のLP制作のプロです。以下のヒアリング情報をもとに、
ファーストビュー用の訴求(キャッチ+リード+ベネフィット箇条書き)を作ってください。
ターゲットが一瞬で「自分向けだ」と思える言い方にしてください。【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)
以下の情報をもとに、「使うとどう良くなるか(ベネフィット)」と「具体的な使用シーン」を
楽天LP向けに3〜5セクション作ってください。読者が生活の中で使うイメージが湧くように、具体例を入れてください。【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)
以下の情報から、
- 競合と比べた優位点を分かりやすく整理し
- 購入の決め手になる“証拠(レビュー/実績/数値)”を使って
比較・証拠セクションを作ってください。【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)
以下の情報をもとに、ターゲットが購入前に感じやすい不安を想定し、
不安解消の文章+FAQ(5問程度)を作ってください。
不安→結論→根拠の順で、安心できる書き方にしてください。【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)
以下の情報をもとに、楽天用のLPの最後に置くCTA文章(購入の後押し)を3パターン作ってください。
「今買う理由」「迷う人の背中押し」「短い一言」の3タイプでお願いします。【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)
このフローを導入した店舗では、以前は「ランディングページを作りこみたい・改修したい気持ちはあるのに、手が追いつかない」状態が続いていました。新商品や季節商品が増えるたびにページを厚くしたいものの、実務上は月1本作れれば上出来というペース。結果的に、売るための土台が整わないまま施策だけが先行し、もったいない機会損失が出ていました。
| 導入前 | 導入後 |
|---|---|
| ・導入どんな訴求でいくか企画を練る ・競合と比較しながら構成を一から作る ・文章をゼロから起こす ・そこからようやくデザインに入る →着手までのハードルが高く、途中で止まりやすい | ・情報シートをAIに渡す ・構成案を先に作らせる ・セクションごとの文章を一気に出す ・人はデザインと最終調整に集中する →まず「商品ヒアリングシートを埋める」ことを最初の作業に固定しました。 |
これまで一番時間がかかっていた“重い土台作り”がAI側に移り、1本あたりの制作時間が一気に短縮。
「とりあえず叩き台が出る」状態になったことで制作が止まりにくくなり、最終的に月10本ペースでLPを回せる状態を作れました。
LPを量産できるようになったことで、数字面でも変化が出始めます。
まず、新商品の登録時に最初からランディングページを設置できるようになり、立ち上がりの遅れが激減。さらに、季節波に合わせた内容もタイムリーに入れられるため、需要ピークをきちんと取りにいけるようになりました。
加えて、LPの本数が増えると、訴求の当たり外れが「数で回して検証できる」ようになります。一発で完璧を狙うのではなく、AIで複数パターンを作って運用で育てられるようになった結果、アクセス増とCVR改善が同時に進み、売上の伸びしろが広がったという流れです。
この店舗で一番効いたのは、AI活用をルーティン化した事でした。
この3つをルール化したことで、制作が属人化せず、毎回同じ質で回るルーティンに変わりました。
結果として、LP制作が「気合い仕事」から「回る仕組み」に変える事が出来ました。
自社商材や低認知の商品ほど、LPは「売るための土台」です。にもかかわらずLPの制作ができない、最適化・改修がなかなかできない最大の理由は、制作が重すぎて回らないこと。
AIを使えば、企画・構成・文章・ラフ素材という重い作業の8割を高速化でき、人は仕上げに集中するだけで、LPが量産できる状態になります。まずは一度、今回紹介した畳夫雄シート×セクションプロンプトで1本作ってみてください。
さらに、このプロセスを店舗専用のワークフローとして組み込み、より高度に自動化することも可能です。店舗ごとの運用に合わせたAIフローとして最適化し、仕組み化・システム化することもできますので、どうぞお気軽にご相談ください。
まずは、「自店舗の場合、どこから自動化できるのか知りたい」といったご相談も大歓迎です。どうぞお気軽にお問い合わせください。
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新卒で楽天株式会社に入社し、レディースファッションジャンルのECコンサルタント、靴ジャンルの立ち上げに従事。その後、楽天市場に出店するメーカー企業へ転職し、楽天店舗責任者として売上拡大に貢献。就任半年で月商200万円だった店舗を月商1,000万円まで成長させる。 ファンクションに入社後は、ECコンサルタントと店舗運営者の両方の視点を武器に店舗支援に尽力。その後、役員に就任、店舗様の成長を第一に考えながら戦略的な運営支援を行う。楽天一筋15年以上の経験と確かな実績をもとに、楽天市場での売上拡大を目指す企業の成長を支援。