【楽天】AIで「売れるLP」を爆速量産する方法|プロンプトあり(ChatGPT/Gemini)

【楽天】AIで「売れるLP」を爆速量産する方法|プロンプトあり(ChatGPT/Gemini)

楽天で新商品を出すたびに、「LPを作りたいけど、いつも後回しになる」「やっと作った頃には季節が変わってる」——そんな感覚、ありませんか?

LP(ランディングページ)は、広告・検索・ランキングの受け皿になり、“最後のひと押し”で売上を決めるページです。にもかかわらず、現場では「作りたいのに作れない」が常態化しやすい。結果として、せっかく良い商品を用意しても、魅力が伝わりきらないまま機会損失が積み上がっていきます。

今回は、ChatGPTやGeminiを中心に、必要に応じてGeminiの画像生成機能(Nano Banana)も使いながら、楽天のLPを“叩き台から最短で仕上げる実務フロー”を解説します。

実際にこのやり方を導入した店舗では、月1本ペースだったLP制作が月10本まで増え、新商品のリリース速度が上がり、アクセス増加とCVR改善につながりました。「LP制作がボトルネックで動けない」と感じている店舗ほど、明日から使える内容にしています。

LP不足が起こす3つの損失

まず大前提として、自社商材や認知度が低い商品は「LPがなければ話になりません」。楽天では“商品を知らない人”が検索や広告で流入してきます。その人たちは、あなたの商品に思い入れも信頼もゼロ。だからこそ「ページで納得できなければ買わない」のは当たり前です。LPは“売るための装置”であり、存在しないと売上が立たない土台です。

言い換えるとLPが弱い/無い状態は、説明も接客もない売り場に商品だけ置いているのと同じ。商品力がどれだけ高くても、伝わらなければ“存在しない”のと一緒です。

転換率が低くなる

新商品や自社オリジナル商品は、レビューも実績も無く、知名度ゼロから始まります。このとき、お客さんが判断できる材料はLPの説明だけ。LPが無い/弱いと、

  • 何が良い商品なのか分からない
  • 他とどう違うのか見えない
  • 自分に必要か判断できない

結果、「買う理由が作れない=初速が出ない」状態になります。新商品は“商品力×LPの説得力”で立ち上がるので、LP不足はスタートの失敗に直結します。

2)需要ピークで“売れる理由が届かない

楽天は季節・イベントで需要が一気に増える波があります。そのタイミングで売上が跳ねる店舗は、「なぜ今それが必要か」をLPで明確に伝えられている店舗です。

逆にLPが無いと、「欲しい人は増えているのに、選ばれる理由が伝わらない」=“重要があるのに取り切れない”機会損失が起きます。

3)比較検討で“伝え方の差だけで負ける

楽天は比較のプラットフォームなので、お客さんは必ず他商品と見比べます。ここで決め手になるのは、スペック差より“納得できる説明の有無”。

強みが伝わりきらない、不安が解消されない、使うイメージが湧かないという理由で、中身で勝っていても“説明で負けて”落とします。これは商品力の問題ではなく、伝え方の差だけで失う損失です。

2.AIでLP制作はどこまで置き換えられる?

結論から言うと、AIはLP制作の“8割の土台作り”を高速化できます。ただし全部を丸投げするとクオリティが落ちるので、
「AIが得意な領域」と「人がやるべき領域」を分けるのがコツです。

AIが得意な領域※Nano Bananaを用いた画像生成

AIが最も強いのは、“ゼロ→叩き台”の生成スピードです。

  • 構成案づくり
    商品の特徴やターゲットを入れると、「どんな順番で、どんなセクションを置くべきか」を一瞬で整理できます。
    いわば“売れるLPの型に当てはめる作業”が丸ごと短縮されます。
  • 文章生成(セクション別)
    ファーストビューのキャッチ、ベネフィット説明、比較、FAQ、CTAまで、セクションごとに書き分けるのが得意
    人がやると何時間もかかる文章作りが、数分で叩き台になります。
  • 訴求パターンの量産
    同じ商品でも「新規向け」「比較検討層向け」「ギフト向け」など
    角度を変えた訴求案を一気に複数出せるので、企画段階の迷いが激減します。
  • 画像のたたき台作り(Nano Bananaなどの画像生成)
    実物写真が揃っていない段階でも、Geminiの画像生成(Nano Banana)などを使うことで
    使用シーンのイメージ・訴求図のラフ案・イメージカットを“仮素材として先に作る”ことができます。
    ※あくまで
    「構成や説明を補助するイメージ素材」用途で、最終的には実物写真や正確な図表に差し替える前提で使うのが安全です。

このようにAIは、「企画・構成・文章・ラフ素材」=LP制作の重い部分を一気に軽くしてくれます

人がやるべき領域

一方で、ここは人の仕事として残します。

  • 実物写真・リアルな証拠素材
    商品の質感、サイズ感、ブランドの信用は、実写の説得力が最強。
    AI画像は補助にはなるけど、最後の信頼づくりは実物素材が必須です。
  • 最終判断(どの訴求を採用するか)
    AIは案を出すのが得意。
    でも「今この店舗で何を優先するか」「利益や在庫状況に合うか」は現場が一番知っています。
    意思決定のハンドルは人が握るのが正解です。
  • ブランドトーンや細かいニュアンス調整
    “うちの店らしさ”や微妙な言葉のニュアンスは、最後に人が整えることで一気に完成度が上がります。

“叩き台を最速で作る”のが正解な理由

AI活用で一番やってはいけないのは、「AIに完璧を求めて作り込ませようとすること」です。AIは

  • 60〜80点の叩き台を爆速で作る
  • それを人が仕上げて100点にする

という使い方が、最も速くて、最も品質が安定します。叩き台があるだけで、企画が具体化し、構成が決まり、文章が一気に埋まりデザイン作業が“整えるだけ”になるので、LP制作のボトルネックが丸ごと消えます。

3.AIに渡す「商品情報シート」の書き方

AIでLPを量産するとき、いちばん効くのは「入力の型を先に作っておくこと」です。AIは天才でも、材料が薄いと“それっぽい一般論LP”になります。逆に、ヒアリングシートがしっかりしていれば、毎回80点以上の叩き台が安定して出るようになります。

ここでは、実際にLPを月10本ペースで回せた店舗が使っている最小で最大効果のテンプレを紹介します。(このままコピペして使えます)

情報1.基本情報

まずは“事実情報”を固めます。ここがズレると全部ズレます。

  • 商品名
  • 用途(何のために使う商品か)
    例:雨の日の通勤、赤ちゃんの寝かしつけ、時短調理 など
  • 主な特徴(スペック・機能)
    例:軽量、防水、無添加、700W、3段階調整 など
  • 価格帯とポジション
    競合より高い/同等/安い
  • 競合と比較したときの違い
    競合A/Bの強み・弱みを最低でも一つずつ・自社の優位点(1〜3個)

ここは箇条書きでOKです。商品の基本スペックをAIに渡すイメージです。

情報2.強み・弱み(レビューや実績ベース)

次にLPに置いて最も重要なベネフィットです。

  • 強み(選ばれる理由)
    例:他社より乾きやすい/肌トラブルが減った/収納がラク
  • 弱み(お客さんが迷うポイント)
    例:価格が高い/サイズが大きい/色が少ない
  • レビューでよく出る褒め言葉/不満
    良いレビューTOP3
    悪いレビューTOP3
  • 実績・証拠素材
    受賞/販売実績/メディア掲載/リピート率/専門家コメントなど

弱みも書くのが超重要。AIは弱みを知っていると、“不安解消の設計”が一気に上手くなります。

情報3.ターゲットと利用シーン

  • メインターゲット
    年齢/性別/ライフスタイル/悩み
    例:30代共働き、時短したい人/敏感肌の人 など
  • サブターゲット(あれば)
  • 利用シーン(いつ・どこで・どう使う?)
    例:朝の準備、旅行、プレゼント、梅雨時期、寝る前 など
  • 購入するタイミング(動機)
    例:季節の変わり目、引っ越し、出産、プレゼント前 など

シーンが具体的になるほど、AIは使用イメージが浮かぶ文章を作りやすくなります。

情報4.買う理・不安ポイント・裏付け

最後に購入の意思決定を行うパートです。ここが転換率において重要なポイントになります。

  • 買う理由(ベネフィット)
    使ったらどう良くなる?
    例:朝の準備が10分短縮/雨でも濡れない安心/肌がかゆくならない
  • 不安ポイント(買わない理由)
    例:本当に効果ある?/サイズ合う?/すぐ壊れない?
  • 不安を消す証拠
    例:レビュー引用/数値データ/比較表/保証内容/写真 など
  • よくある質問(FAQの種)
    3〜5個あるとよい

ここは“お客さんが悩む部分”を言語化するパートです。AIにとっては、「どこで迷うか」が分かるほど良いLPが作れます。

この情報シートが一度できたら、あとは“埋めてAIに投げるだけ”で叩き台LPが出続ける状態になります。

4.【プロンプトあり】AIでLPを10本作る方法

LPを量産できる店舗は、デザイナーの人数が多いわけではなく、「作り方の順番が決まっている」だけです。ここでは、実際にAIを用いて、月10本まで増やした現場フローをそのまま紹介します。

STEP1.ヒアリングシート入力

まずやるのは、前章で紹介した情報シートを埋めることです。ここで“考えるべきこと”を全部先に出しておくと、後工程がラクになります。

ポイントは、完璧を目指さず「今わかる範囲で埋める」こと。足りない情報は、AIが質問してくれるので後で補えます。

STEP2.AIで構成案を生成

情報シートを埋めたら、次は「まず構成だけ」AIに作らせます。いきなり全文を書かせるより、先に骨格を作った方がLP全体の質と修正スピードが上がるからです。

  1. ヒアリングシートをAIに貼る
  2. 「楽天LPの構成案を作って」と依頼
  3. 出た構成をざっと確認
    セクションの抜けがないか/順番が自然か/どの訴求を強めたいか等

ここで大事なのは、完璧な構成にしようとしないこと。「これならいけそう」レベルの骨格が出たら、次へ進みます。

STEP3 セクションごとの文章生成

構成が決まったら、AIに“セクション単位で”文章を作らせます。

  • ファーストビュー
  • ベネフィット
  • 使用シーン
  • 比較
  • 証拠(レビュー・実績)
  • FAQ

のように、1セクションずつ出させると精度が上がり、修正もラクです。このときAIに、ターゲット、使う場面、買う理由不安と証拠を強く意識させる事がポイントです。

STEP4.画像素材に合わせて整形

文章が揃ったら、ページとして“見える形に整えるフェーズ”です。

  • どの文章にどの写真/図を当てるか
  • 画像の横に短いコピーを添えるか
  • 長い段落は箇条書きに割るか

など、「写真と文章のセットで伝える」状態にしていきます。

ここで素材が足りない場合は、Nano Bananaなどの画像生成で使用シーンのイメージ、図解のラフ、置きイメージを仮で作って構成の当たりを付けるのが有効です。
※最終公開時は、実写・正確な図に置き換える前提。

STEP5.人が最終デザイン・校正して公開

最後の仕上げは人が行いましょう。

  • 文字量・改行・視線誘導の調整
  • ブランドトーン確認
  • 誇大表現/薬機法/景表法のチェック
  • 画像の最終差し替え

ここだけ押さえれば、AIの叩き台がそのまま説得力のあるLPとして使用する事ができます。

5.ランディングページ生成のプロンプト例

ここからは、そのままコピペで使えるプロンプトです。「構成→文章→仕上げ」の順で回せるようにしています。

ファーストビュー訴求プロンプト

あなたは楽天用のLP制作のプロです。以下のヒアリング情報をもとに、
ファーストビュー用の訴求(キャッチ+リード+ベネフィット箇条書き)を作ってください。
ターゲットが一瞬で「自分向けだ」と思える言い方にしてください。

【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)

ベネフィット/使用シーンプロンプト

以下の情報をもとに、「使うとどう良くなるか(ベネフィット)」と「具体的な使用シーン」を
楽天LP向けに3〜5セクション作ってください。読者が生活の中で使うイメージが湧くように、具体例を入れてください。

【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)

比較/証拠/レビュー活用プロンプト

以下の情報から、

  1. 競合と比べた優位点を分かりやすく整理し
  2. 購入の決め手になる“証拠(レビュー/実績/数値)”を使って
    比較・証拠セクションを作ってください。

【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)

不安解消/FAQプロンプト

以下の情報をもとに、ターゲットが購入前に感じやすい不安を想定し、
不安解消の文章+FAQ(5問程度)を作ってください。
不安→結論→根拠の順で、安心できる書き方にしてください。

【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)

CTA(購入/問い合わせ)プロンプト

以下の情報をもとに、楽天用のLPの最後に置くCTA文章(購入の後押し)を3パターン作ってください。
「今買う理由」「迷う人の背中押し」「短い一言」の3タイプでお願いします。

【商品ヒアリング情報】
(シートを添付)

6.【成功事例】LPを月10本に増やして成果が出た店舗例

このフローを導入した店舗では、以前は「ランディングページを作りこみたい・改修したい気持ちはあるのに、手が追いつかない」状態が続いていました。新商品や季節商品が増えるたびにページを厚くしたいものの、実務上は月1本作れれば上出来というペース。結果的に、売るための土台が整わないまま施策だけが先行し、もったいない機会損失が出ていました。

導入前導入後
・導入どんな訴求でいくか企画を練る
・競合と比較しながら構成を一から作る
・文章をゼロから起こす
・そこからようやくデザインに入る

着手までのハードルが高く、途中で止まりやすい
・情報シートをAIに渡す
・構成案を先に作らせる
・セクションごとの文章を一気に出す
・人はデザインと最終調整に集中する

→まず「商品ヒアリングシートを埋める」ことを最初の作業に固定しました。

これまで一番時間がかかっていた“重い土台作り”がAI側に移り、1本あたりの制作時間が一気に短縮

「とりあえず叩き台が出る」状態になったことで制作が止まりにくくなり、最終的に月10本ペースでLPを回せる状態を作れました。

AIでのLP制作導入後の変化

LPを量産できるようになったことで、数字面でも変化が出始めます。

まず、新商品の登録時に最初からランディングページを設置できるようになり、立ち上がりの遅れが激減。さらに、季節波に合わせた内容もタイムリーに入れられるため、需要ピークをきちんと取りにいけるようになりました。

加えて、LPの本数が増えると、訴求の当たり外れが「数で回して検証できる」ようになります。一発で完璧を狙うのではなく、AIで複数パターンを作って運用で育てられるようになった結果、アクセス増とCVR改善が同時に進み、売上の伸びしろが広がったという流れです。

成功のポイント

この店舗で一番効いたのは、AI活用をルーティン化した事でした。

  • ヒアリングシート(入力テンプレ)を固定
  • AIプロンプトを保存して使い回す
  • 「叩き台はAI、仕上げは人」と役割を割り切る

この3つをルール化したことで、制作が属人化せず、毎回同じ質で回るルーティンに変わりました。
結果として、LP制作が「気合い仕事」から「回る仕組み」に変える事が出来ました。

まとめ|AIで転換率アップ

自社商材や低認知の商品ほど、LPは「売るための土台」です。にもかかわらずLPの制作ができない、最適化・改修がなかなかできない最大の理由は、制作が重すぎて回らないこと。

AIを使えば、企画・構成・文章・ラフ素材という重い作業の8割を高速化でき、人は仕上げに集中するだけで、LPが量産できる状態になります。まずは一度、今回紹介した畳夫雄シート×セクションプロンプトで1本作ってみてください。

さらに、このプロセスを店舗専用のワークフローとして組み込み、より高度に自動化することも可能です。店舗ごとの運用に合わせたAIフローとして最適化し、仕組み化・システム化することもできますので、どうぞお気軽にご相談ください。

まずは、「自店舗の場合、どこから自動化できるのか知りたい」といったご相談も大歓迎です。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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    私がこの記事を書きました

    平林 玲奈

    平林 玲奈

    新卒で楽天株式会社に入社し、レディースファッションジャンルのECコンサルタント、靴ジャンルの立ち上げに従事。その後、楽天市場に出店するメーカー企業へ転職し、楽天店舗責任者として売上拡大に貢献。就任半年で月商200万円だった店舗を月商1,000万円まで成長させる。 ファンクションに入社後は、ECコンサルタントと店舗運営者の両方の視点を武器に店舗支援に尽力。その後、役員に就任、店舗様の成長を第一に考えながら戦略的な運営支援を行う。楽天一筋15年以上の経験と確かな実績をもとに、楽天市場での売上拡大を目指す企業の成長を支援。

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